国内の主要研究機関
桐蔭横浜大学(宮坂力教授グループ)
ペロブスカイト太陽電池発明の地
2009年に宮坂力教授(現・特任教授)が世界初のペロブスカイト太陽電池を発表した研究室。現在も基礎研究・安定化・高効率化の研究を継続しています。
- 主要研究テーマ:ペロブスカイト材料の基礎物性、安定化、新材料探索
- 主要業績:2009年の初報告論文(引用数10,000以上)
産業技術総合研究所(産総研)
- 役割:変換効率の第三者認定機関(国内唯一)、標準化・評価技術の開発
- 主要研究テーマ:効率測定の精度向上、IEC国際標準への貢献、劣化評価手法
- 特徴:NRELのベストリサーチセルチャートにも登録される認定機関として産業界から信頼が高い
物質・材料研究機構(NIMS)
- 主要研究テーマ:新規ペロブスカイト材料の合成・評価、AIを活用した材料探索
- 特徴:マテリアルズ・インフォマティクス(MI)を活用した新材料開発で国際的に注目
東京大学
- 主要研究グループ:瀬川浩司教授グループ(先端科学技術研究センター)
- 主要研究テーマ:鉛フリーペロブスカイト、タンデム型、デバイス物理
- 特徴:国内トップの論文数・被引用数を誇り、産業界との共同研究も活発
京都大学
- 主要研究テーマ:ペロブスカイト材料の結晶化機構、界面制御、新構造探索
- 特徴:基礎から応用まで幅広い研究。海外研究機関との国際共同研究が多い
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)
- 役割:グリーンイノベーション基金を通じた産学官連携プロジェクトの推進
- 主な事業:次世代太陽電池の開発プロジェクト(2021年〜)
海外の主要研究機関
EPFL(スイス連邦工科大学ローザンヌ校)
- 主要グループ:Mohammad Khaja Nazeeruddin教授グループ
- 特徴:2012年以降の効率向上競争で常にトップを争う。固体型の先駆けとなる研究を発表
- 主要研究テーマ:高効率化、安定化、スケールアップ
KAUST(アブドラ王立科学技術大学、サウジアラビア)
- 特徴:タンデム型で33.7%を達成(2023年)。大規模資金力を背景に急速に台頭
- 主要研究テーマ:タンデム型、大面積化、砂漠・高温環境向け安定化
HZB(ヘルムホルツ・ツェントルム・ベルリン、ドイツ)
- 特徴:ペロブスカイト/シリコンタンデムで複数の世界記録を達成。Oxford PVと密接な協力関係
- 主要研究テーマ:タンデム型、工業的製造プロセス
オックスフォード大学(英国)
- 主要グループ:Henry Snaith教授グループ(2012年の固体型論文の共著者)
- 特徴:Oxford PV(スピンオフ企業)の技術的バックボーン
- 主要研究テーマ:デバイス物理、安定化、タンデム型
NREL(米国国立再生可能エネルギー研究所)
- 役割:効率の第三者認定機関(世界最高権威)、「ベストリサーチセルチャート」を管理
- 主要研究テーマ:評価標準、劣化メカニズム、モジュール開発
論文数・研究活動の規模
ペロブスカイト太陽電池に関する学術論文は年間1万本以上が発表されており、太陽電池分野で最も活発な研究領域となっています。発表論文数では中国が最も多く(全体の約40%)、次いで米国・欧州・韓国・日本の順です。